日本の櫛・世界の櫛
メラネシア、ポリネシア、ミクロネシアなど、オセアニアの島々の櫛をご紹介。展示の櫛はいずれも19世紀後半~20世紀前半に収集されたものです。竹製、マングローブ製の他、ココヤシの素材に真珠母貝の象嵌をほどこしたもの、柄にワニの頭が彫刻されたものなど、実に多彩で豊かな装飾性を感じさせます。
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カロリン諸島
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カロリン人は平素は簡素でしたが、祭りや戦争の時には儀礼用の装身具として貝、椰子の実、鼈甲などをビーズ状に組み合わせた腰帯、首飾り、頭飾り、耳飾りをつけたといいます。柄の部分に丸い木や貝ビーズをはめ込んでいます。(カロリン諸島)
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カロリン諸島
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ソロモン諸島、ウラワ島
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椰子の素材に真珠母貝の象嵌が施されています。ウラワ島は貝の象嵌細工が盛んなことでも知られていました。本来は柄の先に細長い棒がついており、全長は倍ほどもあったと思われます。(ソロモン諸島、ウラワ島またはマライタ島)
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ソロモン諸島、ウラワ島
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椰子の素材に真珠母貝の象嵌が施されています。ウラワ島は貝の象嵌細工が盛んなことでも知られていました。本来は柄の先に細長い棒がついており、全長は倍ほどもあったと思われます。(ソロモン諸島、ウラワ島またはマライタ島)
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椰子の葉脈に赤、黄、黒の植物繊維を編み込んだ櫛です。(ソロモン諸島、マライタ島)
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ソロモン諸島、マライタ島
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ニューカレドニア、カロリン諸島
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ニューカレドニア、ニューカレドニア島
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パプアニューギニア、セント・マサイアス諸島
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椰子の葉脈製で、柄の部分を植物繊維で編み込み、石灰をすり込んでいます。石灰以外にも赤や黒の顔料を含めた3色を使って模様を描いたものもあります。縦長のものも横幅が広いものもあります。(パプアニューギニア、セント・マサイアス諸島)
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竹を切りだして作った櫛。この地域の髪は縮れ毛や波状毛で、伝統的には衣服が少なく装身具を中心とした身体装飾が盛んでした。また女性よりも男性の方が装身は華やかだったといいます。(パプアニューギニア、ニューギニア島)
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竹を切りだして作った櫛。部族間の交流品あるいはツーリストアートの可能性があります。実用と飾りを兼ねたものと思われます。(パプアニューギニア、ニューギニア島)
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竹を切りだして作った櫛。(パプアニューギニア、ニューギニア島)
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パプアニューギニア、ニューギニア島
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串状の棒を何本か組み合わせた櫛。装飾には白貝が使われており、先端の飾りには、ニューギニア島の熱帯林に生息している有袋類クスクスの毛皮が使われています。(パプアニューギニア、ニューギニア島)
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パプアニューギニア、ニューギニア島
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パプアニューギニア、ニューギニア島
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パプアニューギニア、ニューギニア島
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パプアニューギニア、アドミラルティ諸島
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パプアニューギニア、ニューギニア島
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串状の棒を何本か組み合わせた櫛。装飾には白貝が使われており、先端には羽根飾りをつけています。(パプアニューギニア、ニューギニア島)
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パプアニューギニア、ニューギニア島
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パプアニューギニア、カニエト島
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ポリネシア、サモア諸島
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厚さ2~3ミリほどの板に幾何学模様を透かし彫りした飾り櫛。18世紀、ヨーロッパ人との接触後に、鉄製ナイフを使うようになってから作られたもの。サモアの人々は髪の手入れに労力をかけていて、スタイルを崩さないよう就寝時には木枕を使用したといわれています。(ポリネシア、サモア諸島)
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椰子の葉脈を植物繊維で編み込んだもの。このような櫛はクックの航海時に既に収集されていました。(トンガ)
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椰子の葉脈を植物繊維で編み込んだもの。このような櫛はクックの航海時に既に収集されていました。(トンガ)
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トンガまたはサモア諸島
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トンガまたはサモア諸島
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トンガまたはサモア諸島
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男性の舞踏用の装身具のひとつ。髪を結った頭に櫛を横にして挿します。祭りの時には軍鶏の羽根つきの櫛も挿したといいます。(ミクロネシア、トラック諸島)
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男性の舞踏用装身具。鳥の尾羽根つきの飾り櫛です。柄の部分には手のこんだ彫刻が施されています。(ミクロネシア、トラック諸島)
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素材はマングローブの木。ヤップとよばれる櫛で階級としては下級民が使用していたと思われます。(ミクロネシア、ヤップ島)
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ルティブとよばれ、下級民より上の自由民と呼ばれる人々が使っていました。(ミクロネシア、ヤップ島)
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ミクロネシア、ヤップ島
第一章日本-象牙の櫛
第二章日本-鼈甲、牛爪の櫛
第三章日本-木櫛
第四章貝、金属の櫛
第五章江戸時代の櫛
第六章明治時代の櫛
第七章大正時代の櫛
第八章昭和時代の櫛
第九章束髪、洋髪の髪飾り
第十章アフリカの櫛
第十一章オセアニアの櫛
第十二章古代の櫛