日本の櫛・世界の櫛
江戸時代の櫛と比べてみると、大きさや形など、遊び心がやや少なくなっているようですが、江戸時代末に活躍した蒔絵師、職人たちの最後の力量が感じられます。西洋化の中で生まれた束髪やまあがれいとなどに合わせる洋櫛や洋髪飾りに押された時期でもありましたが、日本髪の美しさを支える大切なアイテムでした。
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銘:東寿斎
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銘:拍寿。六玉川とは、古くから歌に詠まれた井手・三島・野路・高野・調布・野田の6か所の玉川を指します。この櫛には「調布やさらす垣根の朝露につらぬきとめぬ玉川のをと」、笄には「夕されば塩風こしてみちのくの野田の玉川千鳥鳴くなり」と武蔵の調布と陸奥の野田の玉川を詠んだ和歌が蒔絵で表現されています。
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第一章日本-象牙の櫛
第二章日本-鼈甲、牛爪の櫛
第三章日本-木櫛
第四章貝、金属の櫛
第五章江戸時代の櫛
第六章明治時代の櫛
第七章大正時代の櫛
第八章昭和時代の櫛
第九章束髪、洋髪の髪飾り
第十章アフリカの櫛
第十一章オセアニアの櫛
第十二章古代の櫛