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デジタルミュージアム

日本の櫛・世界の櫛

第二章 日本-鼈甲、牛爪の櫛

鼈甲の櫛簪はたいへん高価で、庶民の女性にはとうてい手が届かなかった貴重品。高価な髪飾りを身につけられたのは上流階級の女性か、当時のファッションリーダーでもあった高位の遊女たちだけ。庶民が重宝したのは鼈甲に似せて、馬爪や牛爪などから作られた髪飾りで、当時「贋物(にたり)」とも呼ばれていました。

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