005
2019.02.28
藍地の小物入れに、つややかな絹糸で刺繍された犬と猫。
竹の根元にちょこんと座ったり、たけのこを見たり。
思わず撫でたくなるような、白くて丸っこい、愛らしいフォルム。
小物入れを紐でつないだ「袂落し」は、
首から袖に通せば、落とさないし、すぐに取り出せる。
蝶結びがついている蓋をひらくと、あ、鏡がついてる。
お出かけのとき、いつでもそばにいて助けてくれる、ちいさな友達。
つながっているから、離れ離れにならないね。
いつも一緒の二匹を連れてたら、お出かけも楽しくなりそう。
竹犬猫模様袂落し、江戸時代末期
Photo YOSUKE MORIMOTO