Zoomを使用したオンラインレファレンスを継続実施しています。４月からは複数のデバイスからのアクセスが可能となり、グループへのレファレンスも行いました。調査レポートの元となっているデータなどのオリジナル資料をはじめ、所蔵品や関連するビジュアルに加え、収蔵してきた書籍、雑誌などの資料も使って、ご質問にお答えしています。

ポーラ文化研究所は、国内外における学術研究の発展に寄与することを目的に、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター（以下、CSRDA）が運営するSSJデータアーカイブへ調査データを寄託しています。CSRDAでは、寄託された調査データについて、質・量・多様性の3つの側面から評価して、特に優れた寄託者を表彰する寄託者表彰事業を行っており、このたび、ポーラ文化研究所が表彰されました。

ポーラ文化研究所は、国文学研究資料館と協力・連携し、ポーラ文化研究所が所蔵する古典籍（江戸時代以前の本）176冊と浮世絵349点の高精細デジタル化に取り組み、2021年4月16日に公開しました。2019年より両機関が協力・連携して進めたこの取り組みにより、化粧文化に関する大規模な資料群のインターネットを通じた検索・閲覧が『いつでも、どこでも、どなたでも、そして無料で』可能になりました。

専修大学文学部 板坂則子教授のオンライン授業に協力しました。当所制作映像を視聴し受講生の質問にオンラインで答えるという内容でしたが、講義冒頭でポーラ・オルビスグループのサステナビリティの取り組みや文化芸術活動および支援についてお話しました。授業後には化粧の歴史を初めて認識した、歴史的な化粧にも現代の化粧に通じる点があると感じた、企業の支援活動を知ることができてよかったなど、幅広い感想が寄せられています。

「化粧文化」をテーマとした活動と社会貢献活動が、企業・企業財団が実施するメセナ（芸術文化を通じた豊かな社会創造）活動の認定制度「This is MECENAT 2021」（公益社団法人企業メセナ協議会主催）に認定されました。ポーラ文化研究所は、化粧を"人が豊かに生きるための大切な文化"として広く、深く研究し、その成果や文化資産を社会に公開することで、化粧文化への理解を広げるよう努めています。