国文学研究資料館と協力・連携し、化粧文化に関する資料を高精細デジタル化する取り組みについて発表しました。対象資料であるポーラ文化研究所が所蔵する化粧・髪型・装いなどに関する浮世絵と江戸時代の書籍は、2021年春にウェブ公開の予定です。化粧文化に関する資料を広く閲覧できる環境を整えることで、日本の化粧文化への理解を広げるとともに、江戸時代を中心とする風俗・文化史研究等の発展に貢献することをめざします。

新型コロナウイルスの影響により、ウェブ会議やリモート飲み会が活発に行われるようになった2020年。こうした世情を受け、ウェブ通話で活用できる「バーチャル背景」を4点配布しました。夏にぴったりな「千代田の大奥　入浴」（楊洲周延）や「コート・ダジュール／テラスでの宴」（ルイ・ストランプル）に加え、紅板と化粧文化情報センターというポーラ文化研究所ならではのバーチャル背景は、多くのお客さまにお楽しみいただきました。

コロナ禍により、2020年3月より情報センターを臨時休館、12月よりオンラインレファレンスを開始しました。Zoomを使用し、質問内容に応じて専門の研究員が担当、利用者の方と研究員が対話しながら回答しています。内容は化粧史全般に関することから、日本の髪型の細かい年代、現代の化粧情報ソースの探し方など、文献資料だけでなく、結髪雛形など所蔵品以外の資料も使って、疑問にお答えしています。