浮世絵にみる江戸美人のよそおい
『都風俗化粧伝』にも当時の美人の条件として肌が白いことが記載されていました。色を白く見せるためのテクニックなども考案されています。当時の白粉には鉛白粉(鉛白、京白粉、御所白粉)と水銀白粉(軽粉、伊勢白粉)があり、いずれも水に溶き、刷毛を使って、顔だけでなく襟足、首までつけていました。
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水で溶いた白粉はすぐにのばさないと斑になってしまうので、牡丹刷毛で手早く広げて塗布しました。鼻にスッと白粉を塗り、鼻筋を高く見せるテクニックもありました。首筋の白粉は顔よりも濃く仕上げ、顔を浮き立たせ美しくみせるよう工夫していました。
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第一章化粧の情景
第二章髪化粧の情景
第三章遊女のよそおい
第四章江戸女のよそおい
第五章花嫁のよそおい
第六章江戸名所百人美女
第七章化粧道具
第八章婚礼化粧道具
第九章紅化粧
第十章白粉化粧
第十一章眉化粧
第十二章髪飾り