1781年皇太子出産により薄毛となったマリーアントワネットは、大きな髪を結うことができなくなり、短い髪で結えるア・ランファン（子供風）を取り入れます。以降、巨大な髪型は廃れはじめ、自然でエレガントな低いスタイルになっていきました。

大きな羽根飾りと宝石をつけた髪型。

1770年皇太子妃となり、豪華で巨大な髪を流行させます。モードのリーダーでした。

アメリカ独立戦争に参戦したフランス軍を勝利に導いたフリゲート艦をあしらった髪型。

17、18世紀は髪粉全盛時代であり、メガホン状の筒を利用して顔を保護しながら、小麦粉などでできた髪粉をふんだんにつけました。（『香水の本』リンメル著、1870年頃より）

『フランスの結髪術』マルモン著、1912年より

側面にマカロニ状のカールをあしらった巨大な髪を皮肉られている様子。頭上に障害物を置かれたり、傘で髪を引っかけられたりしています。

結髪師ル・グロ考案の髪型。舞踏会、観劇用の下げ緒がついています。

後頭部に櫛を挿し、花飾りをつけています。髪型だけでなく、真っ赤な頬紅化粧など、18世紀のよそおいを知る貴重な資料です。（『フランス婦人の結髪術についての版画本』ル・グロ著、1765年頃より）

『フランス婦人の結髪術についての版画本』に収録の髪型。貝殻型巻き毛つきの編み込みスタイルです。

『フランス婦人の結髪術についての版画本』に収録。寄木パターンの編み込みと貝殻型の巻き毛を施しています。

手彩色で、男女、薔薇が描かれており、裏には愛情、花嫁を表す鳥、花文がみられます。

アメリカ独立戦争時の戦場を表現した髪型です。当時の世相を反映したさまざまな髪型が考案されました。

巨大な髪型にはかつらが使用されました。