西洋の扇
20世紀初めには宣伝媒体としての扇も出現しています。大きな商店では顧客の歓心を買うために地図の絵柄を盛り込んだ扇を製作。また、著名なメゾンを有するファッションデザイナーは、自身が手がける香水のイメージをデザインした扇形のリーフレットを製作するなど、装飾だけではない役割の扇も作られました。
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ブラッスリー・ド・レスペランスという店の広告用扇。パリから郊外のブローニュの森まで続くグラン・ダルメ大通りの店の場所やブローニュの森の位置がわかる地図が描かれています。
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ロジーヌから発売された香水「中国の夜」の広告カード。セム/ジョルジュ・グルサ(Sem/Georges Goursat)のデザインによる香水瓶が印刷されています。
第一章神話を描いた扇
第二章グランドツアーの扇
第三章中国の扇
第四章デュヴェルロワの扇、マルタンの扇
第五章広告用の扇
第六章ファッション誌にみる扇の広告
第七章シーンに合わせた扇
第八章素材さまざま
第九章ファッションの変遷と扇