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2023.03.09
浮世絵に描かれている、江戸時代の化粧シーン。女性の手前に置かれているのは...鏡を収めた鏡箱と、それを支える鏡台です。浮世絵には、化粧をする女性とともに鏡台や髪結の道具、化粧品などが描かれたものがあります。江戸時代の女性たちはこれらの化粧道具をどう用いてスキンケアやメークをしていたのでしょうか。
手のひらサイズの小さな「紅板」から、「たらい」など大きなものまで...。化粧道具はその役割にあわせて、さまざまな大きさやデザインのものがあります。使用方法だけではなく、合理的な設計や、精巧な細工に驚くことも...!?
古今東西、よそおいの文化やその歴史をお伝えする「お化粧ヒストリー」。
次回からはポーラ文化研究所が所蔵する化粧道具が、当時どのように使用されていたのかをご紹介します。お楽しみに!
《妓女春乃あした》 香蝶楼国貞 文政頃 (1818~30頃)(国文学研究資料館撮影)