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化粧文化 COSMETIC CULTURE
お化粧ヒストリー

19世紀後半の髪型、つけ毛の流行と「盛る」髪型

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19世紀後半の髪型、つけ毛の流行と「盛る」髪型

2020.07.09

前回の19世紀前半に引き続き、今回は19世紀後半の髪型をご紹介します。

19世紀後半にも様々なドレスの流行が生まれ、それに合う髪型が登場しました。

釣り鐘型のスカートのロマンチック・スタイルに続いて19世紀中頃に登場したドレスは、裾広がりのドーム型スカートが特徴的なクリノリン・スタイル。鯨骨や針金を使ったペチコートにより、スカートを大きく広げることができたのです。
この時代に流行した髪型は、後ろに髷を作るというもの。やがて両サイドや後ろに巻き毛を垂らすようになりました。1860年になると、つけ髷やつけ編み毛を多用した髪型が登場し、ドレスの広がり同様に髪型のボリュームも増していきます。

1860年代から80年代にかけては、臀部を大きく膨らませ、スカート幅は狭くするバッスル・スタイルが流行。このバッスル・スタイルは明治時代を迎えた日本にも波及し、鹿鳴館などで社交の場を彩りました。
バッスル・スタイルの時代には、つけ毛が頭頂部に加えられます。さらに臀部がにボリュームがあるドレスのシルエットに合わせて後頭部にポイントのある髪型になり、小型の帽子などが人気を集めました。

さて、このあとの時代では近代化の波が押し寄せ、工業が発展することで、人々の生活様式にも変化が訪れます。
メークや髪型、ファッションにはどのように変わっていくのでしょうか?
次回をお楽しみに!

『ジュルナル・デ・ダーム・エ・デ・モード・ドゥモワゼル』 1875『ジュルナル・デ・ダーム・エ・デ・モード・ドゥモワゼル』 1875

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