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原始化粧から伝統化粧の時代へ
江戸時代1 伝統化粧の完成期、武家から町人主役の文化へ
江戸時代は1603年の江戸幕府樹立から1868年の江戸城明け渡しまでの265年間もの長い期間にわたっています。そしてこの間に日本の伝統的なよそおいは完成されていったのです。平和が続き社会にも生活にもゆとりある時代のなかで、着物に帯の服装、髪を結い上げ櫛や簪で飾る日本髪、白粉、紅、眉墨などでメークアップした化粧の美しさを多くの女性が競い、楽しみ、そして日本独自の様式美を完成しています。化粧文化の変遷を江戸時代前期から順に見ていきます。
2021.02.22